変動金利における繰り上げ返済の機能
5.変動金利における繰り上げ返済の機能
住宅ローンの金利形態は、大きく分けて変動金利型と固定金利型がありますが、変動金利型のリスクは当初低く抑えられた金利が予想に反し大きく上昇場合があることです。この場合元金がなかなか減らず、最悪の場合には、元金が増え続けると言った事態に陥ることもあります。
このような金利上昇のリスクを繰り上げ返済は抑える機能を持っています。繰上げ返済の最大の特徴は、その返済額が元金に充当されることです。このことは、もし金利上昇によって利子返済額が増加し、元金がなかなか減少しない状況に陥っても、繰り上げ返済によって直接元金を減らせることを意味します。
普通繰り上げ返済時期は、早い方が有利に働くのですが、変動金利型の一種である固定金利選択型(当初の何年間は固定金利でその期間経過後金利が変動する金利形態)である場合は、資金に余裕ができて繰り上げ返済返済できる場合であっても金利変動時まで様子を見た方が良いこともあります。固定期間終了時にその時の金利をみて、期間短縮型か返済額軽減型かを選択すべきです。原則として金利見直し時にそれまでの金利と比べあまり変動のない場合は、期間短縮型を選択し、毎月の返済額の負担が大きく感じられる場合には、返済額軽減型を選択すべきと言われています。
最後に今話題の住宅ローン減税は、期間短縮型をを選択した場合、これまでの返済期間と短縮後の期間の合計が10年未満となればその翌年は控除を受けることができなくなるので注意が必要です。